日頃、お店で愛用しているお酢のルーツを探るべく、先日「横井醸造」さんの工場見学へ行ってきました。
関東でも数少ない、貴重なお酢の専門メーカーである横井醸造さん。

その歴史はユニークで、なんと開業当初は木場で材木屋さんを営まれていたそうです。

その後、木材屋としてのノウハウを活かして樽を活用してお酢を製造されるようになり、

市場が日本橋から築地へと移転するタイミングで寿司屋が増えることに目をつけ、お酢の製造をスタート。

多くの寿司職人さんたちの厳しい意見や要望に応えながら、技術を磨き続けてきた歴史があります。
現在ではプロの飲食店だけでなく、マヨネーズやソースといった加工食品の原料としても広く供給されており、私たちの食卓の陰の立役者でもあります。


五感で体感した「熟成」の深み。
工場では、実際の製造工程を学ばせていただきました。

特に印象的だったのが、酒粕を発酵させる静置熟成を行うたくさんの10トンのタンクです。

ずらりと並ぶタンク一つひとつの中で、静かに、けれど力強く熟成が進んでいると思うと、その存在感に圧倒されます。

実際に中身を覗き、その香りを体感させていただいたのですが、熟成年数の違いで香りの奥行きが全く異なることに驚きました。

特に年数を重ねたものは、まるでチョコレートのような深く芳醇な香り。
原料調達から緻密な研究、そして多彩な熟成技術に至るまで、安定した味を守るための徹底した企業努力を目の当たりにし、改めてそのお酢の重みを感じました。

そして、昔ながらの製法と安定的に製造する技術により
顧客やその先にいる消費者を大切にしているメーカーだと感じました。


普段当たり前のように使っている「一滴」ですが、そこには多くの人の情熱と時間が凝縮されています。

これからは、より一層感謝の気持ちを込めて、無駄にすることなく大切に使っていこうと思います。
横井醸造の皆さん、貴重な学びの時間をありがとうございました。